2009年6月6日土曜日

親心

今日は夜からインプラントのオペがあった!
私は、オペ室に入ってから、覆布を被せてる状態の患者さんと初めて逢う。
チェアに横になって、覆布に包まれてる患者さん。


アナタはなぜインプラントをするの???


カルテを見てみた。


主訴:『7月にある息子の結婚式までにどうしても歯を入れたい!』


なんだか、その1文でまだ顔も見たことのないこの患者さんと息子さんの今までを想像する。
この患者さんが産まれて、結婚して、そして息子さんが産まれてきてから、7月に挙げられる式までの母親と息子さんの背景。家族愛。。



オペ中も、見学の私の頭の中はそんなことばかり。


お腹の上で組まれてる手の爪と指の間には、土が入り込み黒くなっている。さっきまで畑仕事でもしてたんかな?そういや、服も作業着っぽいし。

持ってるバッグは、デパートで買ったものではないと一目で分かるぐらいなんてオリジナリティーあふれるバッグ!何年前に作ったんやろうか??


この職業で、最近ようやく世の中になじんできたインプラントを目にする機会が増えてくると、それをする患者さんの層を見るようになる。

私が見てきた中でやっぱり多いのは、お財布に少し余裕がありそうな人だった。

でも、この患者さんは今までとちょっと違う。
分けるつもりではないが、・・・違う。



7月に向け、最愛の息子さんへの最高のプレゼント。
きっと息子さんは気にもしていないことやのに。



『親心』とはこういうところでもあるんだ。



言葉にできない、なんとも言い表せない感動。



気付けば自分の親を思い出す。
元気ですか?腰の状態はどんな?ご飯ちゃんと食べてる??お父さんお母さん2人とも仲良くしてる???


結婚式って、子が親に感謝を伝えるものやのに。


この患者さんが母親として、女性として、息子に渡したかったもの。


きっと最高の笑顔なんやろね☆


オペが終わり、覆布が外される。
初めて見るその患者さんの顔は、もうすでに笑顔だった。


キラキラした目。



『ありがとう』と何度も言うアナタ。



アナタはもう十分ステキですよ☆



私が結婚するときの親の顔☆
私の子供が結婚するときの私の顔☆☆


きっと同じ笑顔なんだろうな(^ー^)


7月が楽しみですね♪ おめでとうございます!!!

ステキな式になりますように☆

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